布製の防災頭巾の使い方は?
「乳児用の黄色の布張り防災頭巾」は、園などでもよく使われているタイプですね。
水害時(洪水・浸水・避難)では、火災時とは全く違う扱いが必要になります。
ポイントを整理しておきましょう.
水害時の基本的な考え方
防災頭巾は、「落下物や火災の熱・煙」から頭部を守るためのものです。
したがって、水害(特に浸水・避難)では、
【防災的ポイント】 頭巾を着けたままでは危険な場合があります。
理由は:
- 布張りのため水を吸って重くなる
- 冷たい水に濡れると体温を奪う
- 水を含むと顔に張り付き呼吸を妨げる危険がある
扱い方の基本方針
| 状況 | 頭巾の扱い |
|---|---|
| 雨が強い・避難準備段階 | かぶせてもOK(雨避け・保温の目的で) |
| 浸水が始まる/足元が冠水 | 頭巾は外す(濡らさない) |
| 浸水域を移動・抱っこで避難 | 防水バッグに入れる or 頭巾の代わりに帽子やタオルで保護 |
| 避難所到着後(夜間・冷え防止) | 乾いた状態で再び使用可能(防寒・枕代わりにも) |
乳児の場合の安全優先順位
- 呼吸の確保(顔に布がかからない)
- 体温保持(タオルや毛布で包む)
- 保護者の抱っこ・密着で安定を確保
- 頭の保護は二次的(衝撃よりも溺水防止・冷え対策を優先)
現場での実践アドバイス
- 頭巾は「非常持ち出し袋に収納しておく」
- 避難時は「防水袋(ジップロックなど)に入れて持参」
- 浸水地域では防水性のある帽子やフード付きポンチョを使う方が安全
まとめ
🔸火災 → 頭巾は「命を守る」道具
🔸水害 → 頭巾は「濡れると危険」な道具
したがって、「水害時は、使わずに守る」が鉄則です。
乾いたまま避難所に持ち込み、防寒・枕・座布団などとして活用しましょう。
By 防災ママプロジェクト
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