
被災地での子供たちの口腔ケアとは、
災害時の衛生環境の悪化や生活の変化によって、
子供たちの口の中の健康が損なわれるのを防ぐために行われるケアのことです。
背景は?
災害時は、避難所での生活や食料・物資の不足などにより、十分な口腔ケアができない状況に陥りやすいです。
ストレスや疲労も免疫力を低下させ、口内炎や歯周病などを引き起こしやすくなります。
そして、口腔内を清潔しないことで、肺炎を引き起こす場合もあります。
特に、災害時や病気などで免疫力が低下している場合、口腔内の細菌が繁殖しやすくなります。
これらの細菌が唾液や食べ物と一緒に誤って肺に入り込むと、肺炎(特に誤嚥性肺炎)を引き起こすリスクが高まります。
子供たちは、大人に比べて口腔ケアの知識や習慣が十分でない場合があり、特に注意が必要です。
具体的なケア方法
- 歯磨き:
- 可能な限り、1日2回以上、歯ブラシと歯磨き粉を使って丁寧に歯を磨きましょう。
- 水が不足している場合は、濡らしたティッシュやガーゼで歯を拭くだけでも効果があります。
- 歯ブラシがない場合は、指にガーゼを巻いて磨く方法もあります。
- うがい:
- 食事の後や寝る前に、水やうがい薬でうがいをしましょう。
- 水が不足している場合は、お茶やミネラルウォーターでも代用できます。
- 食生活:
- 甘いものや加工食品は控え、野菜や果物などバランスの取れた食事を心がけましょう。
- よく噛んで食べることで、唾液の分泌を促し、口の中を清潔に保ちます。
- その他:
- 唾液腺マッサージや口腔体操も、唾液の分泌を促し、口腔内の細菌を減らすのに役立ちます。
- 口腔内の乾燥を防ぐために、こまめな水分補給も大切です。
注意点
被災地では、衛生環境が悪い場合があるので、歯ブラシやコップなどは常に清潔に保ちましょう。
非常時用の常時携帯アイテムとして、歯ブラシセットを普段もバッグ入れておきましょう。
口の中に異常が見られた場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。